裏道万屋の事情
「菜子っ…!!!!」

『久し振り、愛羅。』



高階さんによって愛羅の部屋に通されたあたし。



部屋にはメイドさんに紅茶を淹れてもらっている愛羅がいた。

突然訪問してきたあたしを見て驚いているようだ。



「会いに来てくれたんですね!!嬉しいです!!」



愛羅は満面の笑みでそう言った。



あ〜やっぱ愛羅はMYエンジェルだ!!


超癒される!!!!

















それからメイドさんが淹れてくれた紅茶を飲みながら、愛羅とあたしはたくさん話をした。



『そういえば、松風 蓮とはあの後は…??』

「蓮さんはまだ刑務所です。…けれど、週に一度は必ず面会に行っています。」

『そっか。…もう大丈夫そう??』

「はい!!」

『お父さん…七瀬川さんは何て??』

「今は特に何も触れてきません。…ですが、私は蓮さん以外の男性のことは絶対考えられません。それに、蓮さんは本当に私のことを想ってくれています。蓮さんがまた社会に出てきたら、2人でまた改めてお父様とお話しようと思っています。」

『…うん、きっと大丈夫だよ!!愛羅は強くなったね。』



あたしがそう言うと愛羅は少し照れながら笑った。



愛羅はあの事件のときから確実に前に進んでいるんだ。


良かった。



「――それより…」

『??』



愛羅は真剣な表情であたしを見つめてきた。
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