裏道万屋の事情
『………………。』



結局ヨリさんに部屋へ引きずり込まれたあたし。



マジで中にエリザベスいるし…!!



ってかヨリさんがここに来たことにすごい嫌な予感がするのはあたしだけ…??





輝さんに目を向けると目が合った。



うんざりだ、と目が言っている。



次に弘さんに目を向けるとまた目が合った。



苦笑いをしつつ困ったなー、と目が言っている。





…どうやら満場一致で嫌な予感を感じているらしい。



「…で??一体何の用だ??」

「まぁまぁ焦ることはないさ、テル。もっとゆっくりと再会の喜びを語り合おうじゃないかっ!!」

「知るかっ!!さっさとしやがれ!!こっちはお前と違って忙しいんだっつーの!!!!」

「おやおや、心外だな。僕だって仕事がある中わざわざここまで足を運んできたのだよ。むしろ感謝するべきだろう??」

「何故っ?!何故そうなる???!!!」



あーマジ営業妨害だ。

あーマジ早く帰んないかな。

ってか帰れ。



「全く以てテルは怒りん坊さんだね!!仕方無い。本題に入るとしよう。」

『「「はぁ…。」」』



3人の溜め息は見事にハモった。
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