裏道万屋の事情
「…何なのあんた。」



嵐の不機嫌そうな声が聞こえる。



「大体何でいつも俺たちと一緒にいる訳。」



あたしは立ち止まり、振り返る。





『よしっ!!焼きそば食べに行こう!!』



あたしは満面の笑みで嵐に言い放った。



「…人の話聞いてる…」

『あたしかき氷も食べたいなっ!!』

「ねぇ…」

『かき氷も一緒に食べよ!!』

「………。」

『前樹里と諒と4人で行ったお店で良いよね?!』



嵐ははぁっと溜め息をついた。











――そして、



「…もう勝手にすれば。」



嵐は諦めたらしい。



やったー勝った!!!!



嵐は腕を離してもあたしに渋々ついてきた。





これってさ、

ちょっとだけだけど進歩だよね??



最初より扱いマシになったよね?!



何か嬉しいかも…



















そんなあたし達がお店に向かっていると―――
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