裏道万屋の事情
教訓 24...
何事も準備が肝心。
「今日の東京は一日晴れるみたいですねー。」
『そーですねー!!』
「まだもう少し暑い日が続くみたいですねー。」
『そーですねー!!』
「とうとう終わっちゃいましたねー。」
『そーですねー!!』
『「夏休み――…」』
何だかんだで長かった夏休みも終わり、今日からまた学校。
ホームルームが始まる前の教室で樹里といい○も風に終わった夏休みの名残惜しさに浸っていると、
「…またお前らはバカみたいなことやってんのか。終わったもんは仕方ないだろ??早く現実を見ろ。」
飽きれ顔の諒がやって来てそんな一言。
『いいじゃんよー!!ちょっとくらい浸らせてくれたってさぁ〜!!』
「そーだそーだ!!夏休み終わって早々校長の長〜〜〜い話を聞かされるこっちの身にもなれって感じだし。」
「いや、それは俺もみんなも聞かされたから。」
『ってかあの人の話っていつも同じじゃね?!』
「お前立ったまま爆睡してたくせに聞いてた訳??」
『あ、バレてた??あはは!!』
「まぁでも言ってることはいつもと同じだったけどね。」
『やっぱりー??』
校長もまだ夏休み気分に浸ったままなんだな。
うん、分かるよそれ!!