裏道万屋の事情
走った甲斐あって、たくさんの戦利品をGET!!

でも、さすがにちょっとばかし買いすぎたかなあ〜??
まぁいっか。


そして買った食品類を袋へ入れ終えたあたしはスーパーを出た。



と、その時―――







「……あ。さっきの…。」

『…うん????』


後ろから聞こえた声にあたしは振り返る。

そこに居たのは、何とさっき公園で不良達に絡まれていた茶髪くんではないか!!


『ああっ!!茶髪くんまた会ったね!!!!』

「うん。」



それっきりしばしの沈黙…。



何かこの茶髪くん変わってるよなあ。今時の男子高校生にしては見た目の割に妙に大人しいし、独特のオーラを持っているというか何というか…。

さっきは気付かなかったけど、この茶髪くん、べらぼうに格好良いぞオイ。

あたしの高校の男子共とは明らかに桁違いだ!!!!


しかし、輝さんといい、弘さんといい、この茶髪くんといい―――

ちょっと美形確率高すぎじゃないの?!この地域!!!!
平凡すぎるあたしへのいじめか?!いじめなのかこれは??!!



『…あ…、じゃあ、あたしはこれで!!ばいばいっ!!』

「うん。」


そして歩きだした。

…が、













『………………。』

「………………。」














同じ方向かよっ――!!!!!!
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