裏道万屋の事情
ばいばいと言ったものの、さすがに同じ方向へ歩いているのに他人のフリをするのは気が引ける。
仕方ないのであたしは茶髪くんと並んで歩くことにした。
『茶髪くんはこの辺りに家があるの??』
「…ん〜……。うん。」
……何故悩んだ…??
まさかこの人今巷でよく言われている『不思議くん』ってヤツなのかっ…?!!
「…あ。」
と言っておもむろにあたしの荷物を奪い取る茶髪くん。
『っ?!それは今日の夕飯だからあげられな――』
「持つ。さっきのお礼に家まで。」
『…へ…??…は、ぁ…あり、がと……。』
ぉ、ぉおぉ………。
そーゆーことなのね…。
優しいじゃねぇか茶髪くん。
何となく茶髪くんのペースに慣れないあたし。
これが不思議ワールドってヤツなのか―――
うーむ…あなどれん…。
「羽野 嵐(ハノ アラシ)。」
『えっ??』
「俺。」
『あぁ、羽野くん、ね。』
「嵐で良い。」
『ぉぉ…うん、分かった…。』
―――参った。
珍しく完璧に押され気味なあたし。
恐るべし…
不思議キャラ羽野 嵐――!!!!
『えと、あたしは叶 菜子。』
「…菜子。」
い、いきなり呼び捨てですか?!輝さん達は年上だから別としても、同い年くらいの男子にいきなり下の名前を呼び捨てされたらさすがのあたしも照れるぞ、オイッ!!!!!!
仕方ないのであたしは茶髪くんと並んで歩くことにした。
『茶髪くんはこの辺りに家があるの??』
「…ん〜……。うん。」
……何故悩んだ…??
まさかこの人今巷でよく言われている『不思議くん』ってヤツなのかっ…?!!
「…あ。」
と言っておもむろにあたしの荷物を奪い取る茶髪くん。
『っ?!それは今日の夕飯だからあげられな――』
「持つ。さっきのお礼に家まで。」
『…へ…??…は、ぁ…あり、がと……。』
ぉ、ぉおぉ………。
そーゆーことなのね…。
優しいじゃねぇか茶髪くん。
何となく茶髪くんのペースに慣れないあたし。
これが不思議ワールドってヤツなのか―――
うーむ…あなどれん…。
「羽野 嵐(ハノ アラシ)。」
『えっ??』
「俺。」
『あぁ、羽野くん、ね。』
「嵐で良い。」
『ぉぉ…うん、分かった…。』
―――参った。
珍しく完璧に押され気味なあたし。
恐るべし…
不思議キャラ羽野 嵐――!!!!
『えと、あたしは叶 菜子。』
「…菜子。」
い、いきなり呼び捨てですか?!輝さん達は年上だから別としても、同い年くらいの男子にいきなり下の名前を呼び捨てされたらさすがのあたしも照れるぞ、オイッ!!!!!!