裏道万屋の事情
……………………。
あれ……??
「(…来ねぇな。)」
「(ばれた訳じゃ無かったのか。)」
『(見失っちゃうかもしれないしちょっと様子見てみようよ。)』
あたし達は電信柱からそーっと顔を覗かせた。
愛羅は服屋さんのショーウィンドウに映る自分を見ながら、走って乱れた髪の毛や服装を整えていた。
「あんなに格好気にしてどこ行くんだ…??」
「全く見当が付かないなぁ…。」
これを見て、あたしは頭にある記憶がよぎった。
『ま、まさか…これは…。』
「「ん??」」
あたしの一番の友達にして恋愛のエキスパート(自称)である相原 樹里(アイハラ キリ)に聞いた話。
あたしが恋愛だか何だかにものっそい疎いと言い切りやがってくれた(まぁ実際問題そうだけど…)彼女は、前にあたしにいきなり何かを力説しだした。
「女の子っていうのはね、どんなときでも常に身だしなみをきちんとしてなきゃダメなの。と・く・に!!!!男の子の前では絶対!!常識っ!!ってか、普通は無意識に気にするもんだよ??それなのにあんたは…ご飯は大口開けて食べるわ、スカートの下にシャージ履くわ、空手だか何だかで不良の男の先輩達やっつけちゃうわ…(以下省略)。」
…結局あたしへの説教じゃねぇかチキショー。
まぁとりあえず今はそれは置いといて…。
これは、もしかしたら――
『…『恋』の香りがする…!!』
「「………はぁあっ??!!」」
あたしがそう言った瞬間、ドン引きした輝さんと弘さん。
―――ひどくね…??
あれ……??
「(…来ねぇな。)」
「(ばれた訳じゃ無かったのか。)」
『(見失っちゃうかもしれないしちょっと様子見てみようよ。)』
あたし達は電信柱からそーっと顔を覗かせた。
愛羅は服屋さんのショーウィンドウに映る自分を見ながら、走って乱れた髪の毛や服装を整えていた。
「あんなに格好気にしてどこ行くんだ…??」
「全く見当が付かないなぁ…。」
これを見て、あたしは頭にある記憶がよぎった。
『ま、まさか…これは…。』
「「ん??」」
あたしの一番の友達にして恋愛のエキスパート(自称)である相原 樹里(アイハラ キリ)に聞いた話。
あたしが恋愛だか何だかにものっそい疎いと言い切りやがってくれた(まぁ実際問題そうだけど…)彼女は、前にあたしにいきなり何かを力説しだした。
「女の子っていうのはね、どんなときでも常に身だしなみをきちんとしてなきゃダメなの。と・く・に!!!!男の子の前では絶対!!常識っ!!ってか、普通は無意識に気にするもんだよ??それなのにあんたは…ご飯は大口開けて食べるわ、スカートの下にシャージ履くわ、空手だか何だかで不良の男の先輩達やっつけちゃうわ…(以下省略)。」
…結局あたしへの説教じゃねぇかチキショー。
まぁとりあえず今はそれは置いといて…。
これは、もしかしたら――
『…『恋』の香りがする…!!』
「「………はぁあっ??!!」」
あたしがそう言った瞬間、ドン引きした輝さんと弘さん。
―――ひどくね…??