裏道万屋の事情
再び歩きだした愛羅は公園に入っていった。

そこは静かであまり人の気配の無い公園だった。


「蓮さんっ!!!!」


愛羅はそう言いながら小走りしていった。


『蓮さん…??』

「こりゃぁお前がさっき言ってたこと、あながち間違いでもねぇようだな。」

「みたいだね。」


えっ??えっ??

ってことはもしかして本当に………???!!!





「愛羅っ!!」










キタ━━(゚∀゚*)━━!!!!










愛羅が走り寄って行ったところには、ベンチに座っている20代前半くらいの男性が居た。

茶髪を程よくワックスで立たせていて、全体的には爽やかボーイチックな印象だ。

爽やかボーイは愛羅を見つけるとベンチから立ち上がり、笑顔で駆け寄った。


「なーんかあれ…お兄さんにはどー見ても良い感じのカップルのデートに見えるんですけど…。」

『ほらっやっぱそーじゃんかっ!!!!』

「うーん…確かにそうとしか思えない…けど、ろくに外で人と関わる機会の無い愛羅ちゃんが、一体どういう繋がりなんだろう??」


―――うん確かに。

たくさん機会があるはずのあたしにはとっても疑問ですな―――



あ、自分で言ってて悲しくなってきちゃった。
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