裏道万屋の事情
「ちょっとそこの嬢ちゃん。」

「俺達も飲み物欲しいな〜。」

「お金貸してくんない??」


いかにも不良っぽいお兄さん方が声を掛けてきた。





よーな気がするけどあたしはそれどころじゃない。

あたしはお茶を選ぶので忙しいんだっての!!!!


『ポジティブ、ポジティブシンキーング♪
…君に決めたぁっ!!』


ポチッ   ガコンッ


「「「………。」」」


『やっぱここは烏龍茶っしょ〜。緑茶はトイレが近くなるって言うしね!!
ランラララーン、ランラン♪ポジティ…「ってオイ!!無視すんなやっ!!!!そしてそのまま去ろうとすんな!!!!」


ツンツン頭に肩を掴まれ歩行は敢えなく阻止された。

くっそ超さり気なく立ち去ろうと思ったのに…。


『何スか。』

「嬢ちゃん良い度胸してんじゃん??金くれれば何もしないからさぁ〜??」


嘘こけっ!!海坊主!!!!


「それとも、YOU俺達と一緒に遊び行っちゃいなYO!!」


…YOUもう一度幼稚園から正しい日本語学びに行っちゃいなYO!!


『いえいえ、あたしはなけなしのお金(鞄に札束なんて知らん)で買った烏龍茶でこれから森の妖精達とお茶会なんで遠慮しますよー。』


「…。まぁまぁそう言うなって。俺達もお茶会に混ぜてくれよ?!」


あ〜〜〜もうしつけぇ!!

あたしのボケに突っ込めないなら絡むんじゃねぇよ!!

これだから夜の公園は…!!

こんな所で体力使いたくないよ〜!!!!
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