裏道万屋の事情
バシッ


『痛っ!!』


誰かに頭をチョップされたあたし。

誰だこんチクショー!!??


「おい、朝っぱらから何騒いでんだよ??」


後ろを振り返るとそこに居たのは前橋 諒(マエバシ リョウ)。

こいつは小さい頃から家の道場に空手を習いに通っていた、いわゆる幼なじみ的なヤツ。
あたしは昔はよく諒と練習をしたり遊んだりしてた。
高校に入ってから色気づいたのか、髪を茶色に染めてワックスで立たせている。
けっ諒のくせに生意気なっ!!


諒は当然のことながらあたしを恐がったりはしていない。

何だかんだで今も結構仲は良い。


『何だ諒かよ。』

「何だとは何だ。お前相変わらず失礼なヤツだな。で、何の話してたんだ??」

「それがさぁ!!!!聞いてよ前橋〜〜!!!!」

「何だよ相原??」

『いや言わなくて良いから!!!!お前も聞かなくて良いから!!!!大体本当に何でもないし。』


マジでやめてくれー樹里〜〜!!!!
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