裏道万屋の事情

「お腹空いた。」


嵐が入ってきた。
もうこの人が勝手に入ってくることには慣れたので何も突っ込まない。


『嵐挨拶は??!!』

「……ちょりっす??」

『はいOK!!これ今度のテストに出ま〜す。』

「明らか出ねぇだろっ!!余計なこと吹き込むな!!お前そんなんだからテスト失敗すんだよ。」

『失敗も何も、何もやってないですからっ。』

「たわけっ!!余計ダメだろっ!!っつかそこ威張るとこじゃねぇから!!!!」



何か今日の輝さんの突っ込みいつにも増して激しいなぁ〜。

夏の暑さのせいかな。



「菜子、勉強苦手なの??」

『苦手って言うか…。…できないから嫌い??』

「おい。それを人は苦手と呼ぶんだよ。」

「あっ!!じゃあさー。」


いきなり何か思い付いたかのように言い出す弘さん。

何だろ……??


「嵐くんに教わりながら課題やれば良いんじゃない??嵐くん凄い頭良いからね。どうせ今年ももう課題終わらせちゃってやる事ないんでしょ??」

『えっ?!嵐って頭良いの??!!ってかそれよりも、今日から夏休みなのにもう課題が全部終わったとかさすがにないよね???!!!』

「終わってるよ。課題って夏休み始まる少し前に配られるから、配られた時にやってたらいつの間にか夏休み前に全部終わってた。」




ど、ど、どんだけぇ〜〜〜〜???!!!

んなの聞いたことねぇよっ!!!!



…さすが、

不思議キャラ羽野 嵐――!!!!