裏道万屋の事情
あたしは嵐が寝ている隣に座った。


ってかきれいな寝顔だなー。

女のあたしでも羨ましいや。


しかし、嵐って本当に頭良いよね。

今思えば、嵐は結構勉強を教えるのが上手いと思う。

勉強が苦手なあたしでも少しは分かるようになった。

それはやっぱり嵐の教え方が良かった訳で……。



教師とかになったら生徒に人気出そうだな〜。

格好良いし勉強の教え方上手いし!!!!





まぁ一般常識身につける事が最難関の問題点かな??



そんな事を考えている内にあたしはうとうとしてきた。





………――――――。













「あらら〜……。どーもいくら経っても降りて来ないと思ったら…。二人で仲良く寝ちゃってたんだね。」

「こりゃまるでガキだな。……けど、不思議だよな。あんなに内に閉じこもっていた猫も、犬とならこんなに打ち解けられるもんなんだな…。」

「猫は気ままだけど、犬は忠実だからね。そんな犬だからこそ猫ともやっていけるんだよ、きっと。…まぁでも、ただの犬じゃないんだよね。…菜子ちゃんは。」

「…今日はこのままにしとくか。」

「そうだね。布団掛けておこう。…おやすみ。菜子ちゃん、嵐くん。」





















『んー…』


あれ…??
あたしいつの間に寝たんだろ??


寝転がったままふと横を見る。








そこには嵐の寝顔が…。



……………………………。










『ひぎゃああああぁぁぁあっ???!!!』






さすがにこればっかりは慣れませんて。



教訓 8... -end-
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