俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情




「ねぇ!ねぇ!いとってば!ねぇ!」


『うるさい。』


「さっきはどうしてあんな事に?(ニヤッ」


教室に戻ってから楓がしつこかった。
黙ってても仕方ないと思って一通りを話した。


「ふーん、そう言う事ねぇ(笑)」


『てかさ、“姫様”って何?』


「あー。」


あーってなんだよ!
何か知ってるな。なんて考えてたら横から健斗くんが


「それはいとちゃんがこの学校で“俺様姫”って呼ばれてるからだよ。」


『俺様姫ぇ?!』


「いとは見た目って清楚な美少女とかお姫様って感じなのに俺様じゃん?だから俺様姫って呼ばれてるんだよ。」


『まぁ私、可愛いしお姫様なのはわかるけど、俺様ってねぇ。それって悪口じゃない?(笑)』


会話を聞いてた健斗くんはまた笑ってるし。
楓はそれ以上に笑ってる。


『二人共、笑い過ぎ!』


先に落ち着いてきた健斗くんが話し出した。




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