俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
☆01-3 観察三日目
『ヘタレ教師観察三日目なう(笑)』
「今日も小野先生はかっこい…グフッ」
楓が言い終わる前にお腹に一発入れてやった。
『だからそれ、私が言ったみたいになるから。』
「だからって殴らなくてもーー!!」
『手加減したじゃん(笑)』
もぉ!っとお腹を摩りながら怒る楓。
まぁいつもの軽い殴りだから慣れてるみたいだけどね(笑)
「てか、今日はあんまり観察出来てないよねー!」
『それでいいよ。見つけるとイライラするし。』
そう、今日は朝見たのみで移動教室もないからほとんど見ていない。
まぁ私のクラスを担当してないから基本会わないし、それが有難い。
「小野先生に数学担当して欲しいよぉ!!」
『嫌だ。』
「いとちゃんは小野先生が嫌いなの?」
『嫌いって言うかイライラするんだよねー!私ははっきり喋らないとかムカつくんだよね(笑)』
ヘタレ観察をしてるのを知ってからよく観察内容を聞いてくる健斗くん。
「いとちゃんってハキハキしてるからそういうのわかる気がするよ。」
「健斗くんまで何言ってるのよー!!」
楓がぶつくさ言ってると予鈴がなった。