俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
『いひゃい!なんでわたひのせい?!』
「いとに言ってなかったかなぁ?あ、言ってないわ!(笑)」
思い出したかのように笑う楓。
未だに浩兄に頬を引っ張られて痛い私は浩兄のお腹に一発、拳を入れた。
「グッ!お前、教師殴るとはいい度胸だな!」
『脅しですか?晩御飯いらないんですか?』
「晩飯抜きはやめてくれ!」
『わかりました(ニヤリ』
ふん!私に勝とうだなんて100万年早いわ(笑)
なんて考えてたら楓が
「それより、立花先生。小野先生はいないんですか?」
「今日は来ないよ。」
『チッ。マジかよ。せっかく来たのに時間の無駄じゃん。』
「お前、舌打ちやめろよな。で、小野先生がどうした?」
「いや、いとに小野先生はバレー部の副顧問って言ったんだけど信じてくれなくて(笑)」
『だってあいつ、ヘタレだし、バレーなんて出来るの?』
「お前はなぁ…小野先生はバレー部出身だから出来るよ。」
『ふーん。とりあえず居ないし帰るわ。じゃあね。』
「立花先生、さよならー!」
私は知りたいことを聞けたので学校を後にした。