俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情




『あ、そうだ!なんでヘタレ王子って呼ばれてるのが私のせいなの?』


時間を無駄にしたと怒っている私に楓がアイスを奢ってくれると言うので帰り道にあるアイスクリーム屋に来ていた。


「あー、それね!私が小野先生の話するといとが毎回ヘタレって言うからみんなに浸透しちゃってさ(笑)」


『なんで私が言うとなのよ?』


「いとは学園のお姫様だから!自分でもわかってるでしょ?」


『私ってやっぱりすごい(笑)でも私、ヘタレが王子なんて一言も言ってないけど?』


「それは小野先生が学園の王子様だから!で、まぁ、いとのヘタレ発言もあるけど先生ナヨナヨしてるところもあるからみんなが納得しちゃってさ(笑)でも王子様にはからわないから“ヘタレ王子”になったってわけ。」


『ふーん。ま、ヘタレはヘタレだし。』


とりあえず楓の説明に納得して私は家に帰った。
それにしてもヘタレがバレー出来るなんて思わなかったなぁ…


『観察四日目終了、乙。』





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