俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
☆01-5 観察五日目
『ヘタレ教師観察五日目なう。』
「今日もぉぉぉお!?!?!?」
『言わせるか!!』
只今、楓の腕を後ろに回して捻っております(笑)
「痛い!!痛いよ!!ギブ!ギブ!!」
『懲りましたか?』
放してあげると楓は肩をグルグル回しながら
「痛いよ!加減して下さい(笑)」
と笑いながらで全然反省の色がございません。
『明日は楓の葬式だな(笑)』
「えーー!!私、悪い事してないしー!!本当の事を言ってるだけだしー!だしー!だしー!」
『セルフエコーはやめなさい。』
これは完全に反省してないな。
まぁ明日までだし、心の広い私が諦めるか(笑)
「今日は観察出来るかなっ?そうだ!お昼休みは数学準備室行こう!!」
『却下。』
「これは決定事項です。却下は認められません(笑)」
あー、駄目だ。
こんな感じの楓は一度決めたら実行するまでしつこく言ってくる。
『はぁ…わかりましたよ、行けばいいんでしょ?』
「やっふー!わかってるじゃん!」
そう言ってバシバシ私を叩く。
お前がもっと加減しろ!と思いながら、何故か楓に逆らえない自分も情けないなと思った。