俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
お昼休み、楓は購買に行っていて、私はお弁当だから教室で待っていた。
『はぁ…』
「いとちゃん、どうしたの?」
『あ、健斗くん…実はね…』
私はこの後、観察の為、数学準備室に行く事を話した。
『はぁ…めんどくさいよ。』
「大変だね(笑)それでいとちゃんは小野先生のことはどう思うの?」
『見直す所もあるけど、ヘタレはヘタレだし、観察出来ないからって態々、数学準備室に足を運ぶほど好きじゃない!!』
「あはは、そうなんだ。でもちゃんと観察してるんだね。そんないとちゃんにコレをプレゼントするよ。だから元気出して。」
コトッと目の前に置かれたのは一つのプリン。
『きゃー!コレは幻の購買のプリンではないですか!健斗くんありがとう!!元気出るー!!』
「いとー!ただいまぁ!お!!コレは幻のプリンではないか!!どうしたの?」
楓に健斗くんがくれた事を説明して、再度、健斗くんお礼を言った。
「喜んでもらえてよかった。じゃあ、観察頑張ってね。」
そう言って健斗くんは教室を後にした。
あぁいうのを爽やかでかっこいいって言うんだろなぁ。
そんなことを考えながら昼食をとった。