俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
☆01-6 観察六日目(最終日)
『ヘタレ教師観察最終日なう。』
「フー!!ンー!!ンー!!」
『楓、日本語で(笑)』
「ンー!!」
私の手によって口を塞がれている楓。
最終日まで言わせねぇよ(笑)
私はニヤリと笑って手をどけた。
「いと、ひどい!!」
『楓が言う前に先手みたいな?(笑)』
プンプンと怒る楓をからかいながら席に着く。
『後、半日、観察頑張るか。まぁ4限だけだから観察出来るかわからないけど。』
今日は土曜日。
普段は休みなんだけど、何ヶ月かに一回4限までの日がある。
まぁ家に居ても暇だしいいんだけど。
「今日で観察最後だけど、小野先生のイメージは変わった?」
『…………少し。』
「なに?その間は(笑)」
昨日の事、言えるわけない。
結局、寝ても忘れられなかった。
インパクト大なんだよー。
でも、とりあえず忘れたいので自分の心の奥底にしまう事にした。
『楓、先生来たよ。』
「あー、誤魔化したー!!」
楓は自分の席に着き、終始ぶつくさ言っていた。