俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情




『おっ邪魔しまーす(笑)』


浩兄の家だから誰も居ないけど、とりあえず挨拶をするのはいつものこと。
夕食と明日の朝食の買い物し直接浩兄の家に来た。


『帰って来るのは七時頃ってメール来てたなぁ。後、洗濯物って言ってたね。』


私はキッチンに食材を置き、ベランダに向かう。
私と浩兄が住んでるのは九階建てのマンションの最上階。
だから凄く景色がいい。


『お日様の匂いがしますな(笑)』


干してあった洗濯物を取り込み、バスタオルからのいい匂いにニコニコしながらたたんでいった。


『今日のご飯は何故かリクエストのチーズインハンバーグ(笑)』


浩兄がハンバーグとか珍しい。
しかもチーズインって(笑)
ハンバーグにはサラダとスープもいるよね!


『ふっふん♪♪』


料理は好き。
作ってる時楽しくて知らない間に鼻歌を歌っていると浩兄に言われたことがある。


『あー、初めて手料理作ってあげた相手が浩兄なんてー、彼氏欲しい!!』


初めて作ってあげるのは好きな相手がよかったな。
でも下手に失敗した物を食べさすよりましか!!
まぁ私はなんでもできるから失敗はありえないけど(笑)


でも、やっぱり彼氏は欲しいなぁ……
そう言えば楓は彼氏いるのかな?
そんな話聞いたことないなぁ。


『うおっ!もう六時だ!早く仕上げないと!』


私はすっかり昨日の出来事を忘れ料理に集中していた。




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