俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
ガチャ
「ただいまー。」
「お邪魔します……」
浩兄が後輩さんと帰ってきたけど、もう少しで夕食が出来るから手が話せなくてキッチンから離れないまま「おかえり」と伝えた。
「はぁー、疲れたー。いとー!ビールくれー!」
『呑む前に着替えて。じゃないとビールはおあずけです。』
「へーへー、わかりました。浩輔も荷物その変に置いて着替えろよ。」
「あ、はい。」
浩兄の後輩ってどんな人かな?
てか職場の後輩?学生の時の後輩?
あ、着替えって持ってきてるかな?
なんて考えながらキッチンから出た。
『後輩さんはお着替えあるんですか……ってなんでヘタレ教師がココに?!?!』
ゴンっ
『痛っ!!』
「後輩だよ。それからヘタレ教師と呼ぶな。」
浩兄からゲンコツをくらい頭をさすりながら
『はいはい、てかヘタ…小野先生と仲いいの?』
「浩輔に謝りなさい。」
「せ、先輩いいですよ……」
相変わらずちっさい声。
でも学校よりはしっかりしてる様にも見える。
『小野先生、すいませんでしたー。』
「い、いえ。」
『謝ったぞ、これていいのかコノヤロー!!』
「お前は一言多い!!浩輔に着替え渡してくれ。」
『はいはい、わかりましたよ。』
私は浩兄の部屋に行きヘタレのサイズに合いそうなものを幾つか見繕った。