俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
私は見た目に反した性格をしているらしい。
腰より少し上まで伸びた真っ黒な髪。
両親譲りの整った顔。
学校の指定より少し短めのスカートにニーハイソックス。
簡単に言うと清楚な“美”少女と言ったところだ。
こうやって自分で美少女と言ってしまうところが健斗くんが言う“痛い”に当てはまるのだろう。
でもこの性格は仕方ない。
自信家でなんでも出来てしまう両親を見て育ったものだから、私も基本なんでも出来てしまうし、それが当たり前になっている。
そんな私の事を知っている周りは私の俺様?発言にも笑って応えて、慕ってくれている。
だから中学時代に生徒会長をやれたのだと思う。
まぁ初めて会う人達は
「桜彼さんってイメージと違うね。」
とよく言われるが毎回の事なので慣れてしまった。
そんなこんなでクラスにも馴染んで高校生活が始まった。