俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
『なんか今日は色々あり過ぎ。』
「あはは。」
食事が終わり、私と楓は後片付けをしながら話し、浩兄と先生はゲームをしていた。
『先生、ゲームするんだね。』
「ひーくんとよくしてるよ。」
『ちょっと意外。そんなイメージない。』
「今から色々知っていけばいいんだよー。」
『そんなに知る必要はないけど。』
“えー!”って驚く楓。
そこまで驚かなくても(笑)
何故、私が先生の事をそこまで知らなければいけないのかがわからない。
「いと、アイス食べたい。」
『はいはい。…あれ?アイスきれてる。』
私は上着を羽織って当然のように浩兄のところに行く。
『浩兄、お金。』
「もっと可愛く言えないのか?」
『うっさい。』
“はい”と言って手を差し出す。
渋っている浩兄にイライラしてると、タタっと走ってきた楓。
「ひーくん、私、アイス食べたい!」
「仕方ないなぁ。でも、楓は俺とお留守番。」
『一人で行けって言うのか、コノヤロー。』
「僕が一緒に行きますよ。」
え?と思っているうちに先生に背中を押され家を出ていた。