俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
DVDも始まり、楓の叫び声がいい感じになった頃。
「そう言えば、叔父さんからさっき連絡来てたんだよな。」
『は?さっきって?』
「いとらが買い物行ってる間。」
『なんでもっと早く言わないのよ、馬鹿浩史!!』
「馬鹿とはなんだ!呼び捨てとなんだ!」
パパから連絡とか超大事じゃん!
あー、もう、こんな時間だし、かけ直せないよ!!
『で、パパなんて?』
「おい、スルーかよ。まぁいいか。えっと、お前の噂のお相手は誰だって言ってたから浩輔の写真送っといた。」
『「え?」』
私と先生は驚いて浩兄を見た。
『なんで先生の写真?しかも噂の相手って何?』
「そうです!先輩どういう事ですか?」
「あー、学校の噂だよ。お姫様と王子様が付き合ってるって言うやつ。」
『はぁ…そう言う事ね。叔母さんが言ったの?』
「そうみたいだな(笑)」
「??」
『浩兄、先生に言ってないの?』
「あ、忘れてた(笑)」
『先生、ちょっと説明しますね。』
私は一旦DVDを止め、飲み物を入れた。
「げ、なんで止めるの!話してる間に流しちゃえばいいのにぃ!!」
そう言って泣きそうな楓を無視して話を始めた。