俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情




『浩兄があんなに楓に甘えたなんて知りたくなかった(笑)』


「あはは。その内慣れるよ、小野先生も慣れたから(笑)」


『慣れって怖い(笑)』


家に戻り、布団に潜って私達はガールズトークをしていた。


『なんか先生が可哀想に見えてきたわ。今まであの空間に1人で居たと思うと。』


「最初は私も気を使ってたんだよ。でも小野先生が気にしないで下さいって…」


どこまでお人好しなんだか。
今日、先生が居なかったら私、耐えれなかったかも。


『てか、なんでパパ達に写真まで送ったのよ!』


「それは小野先生がいとのて…学校の王子様だからだよ。」


何か言いかけてた?
小さい声だから聞き取れなかったし…


「ほら、叔父さんの学校じゃん?王子様って呼ばれるくらいの先生だから見たいって!!」


『パパ、そういうの気にするもんね。』


「そうそう!!」


楓に無理矢理押し通された感があるけど、ま、いっか。
パパ、噂とか好きだし。
話聞いたら気になるよね。


『うわっ!もう4時じゃん!寝よっか。』


「すごい眠いと思ったら(笑)寝ようか。」


私と楓はそれぞれ布団を肩までかけた。


『おやすみー。』


「おやすみー。」


そして私達は眠りについた。




< 60 / 61 >

この作品をシェア

pagetop