俺様姫とヘタレ王子の恋愛事情
『浩兄があんなに楓に甘えたなんて知りたくなかった(笑)』
「あはは。その内慣れるよ、小野先生も慣れたから(笑)」
『慣れって怖い(笑)』
家に戻り、布団に潜って私達はガールズトークをしていた。
『なんか先生が可哀想に見えてきたわ。今まであの空間に1人で居たと思うと。』
「最初は私も気を使ってたんだよ。でも小野先生が気にしないで下さいって…」
どこまでお人好しなんだか。
今日、先生が居なかったら私、耐えれなかったかも。
『てか、なんでパパ達に写真まで送ったのよ!』
「それは小野先生がいとのて…学校の王子様だからだよ。」
何か言いかけてた?
小さい声だから聞き取れなかったし…
「ほら、叔父さんの学校じゃん?王子様って呼ばれるくらいの先生だから見たいって!!」
『パパ、そういうの気にするもんね。』
「そうそう!!」
楓に無理矢理押し通された感があるけど、ま、いっか。
パパ、噂とか好きだし。
話聞いたら気になるよね。
『うわっ!もう4時じゃん!寝よっか。』
「すごい眠いと思ったら(笑)寝ようか。」
私と楓はそれぞれ布団を肩までかけた。
『おやすみー。』
「おやすみー。」
そして私達は眠りについた。