私に起こる全てのこと
▼ココアの人
ケンくんに振られてちょうど一週間が経つ。
今年も残りわずかとなり、私は親友のりさと栞の2人と”忘年会”と称して、私の家で鍋パーティーを開いている。
「え?!縁たち別れたの?!」
やっぱり、リアクションの大きいりさは思った通りの反応を示す。
「うん、そうなんだー」
「そうなんだって、平気そうだね」
りさとは対照的に静かに驚く栞に言われて気付く。あんなに悲しかったはずなのにな...私どうしちゃったんだろ。
振られてすぐ冬休みに入ったこともあったせいか、自分でも驚く程に未練はなかった。
...いや、きっとそれはあの人のおかげだろうけど。