私に起こる全てのこと


クリスマスイブの日からこの”忘年会”までの間、一日だけバイトがあったが、その日そのココアの人が姿を見せることがなかった。


「...あのとき恥ずかしさで一杯だったし、正直言って顔もあんまり覚えてないからさ...また来てくれたとしてもわかるかどうか...」


本音が漏れたところで我に返る。2人を見ると、やっぱりにやにや、私の様子を楽しんでいる。


「そーかそーか」


なんて、全てを分かったような素振りで栞が言う。


「だ...だから違うって!もう、しつこいなぁ...!」


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