お子様的お坊ちゃま的理論。
「え~これがリムジン!?すご~い。」


黒塗りの車の中ではしゃぐキヨミがいる。



あれから、黒服男に導かれて黒塗りの車に乗り込んだ。


初めは、あたしも黒服男もキヨミが一緒に来る事を拒んでいたが、キヨミの深い眼差しに折れ、渋々了解してしまった。



「も~キヨミには負けたよ…。」


「へへ。」


「へへ、じゃないよ~!!今までキヨミの事頼りになると思ってたけど、危なかっしいの間違いだったのかも。」


あたしが呆れながら言った。



「え~危なかっしくないってば~。結城を思っての行動だよ。」


「それにドラマみたいで楽しくない!?」


そうキラキラした顔で付け加えた。





あたしは深く溜め息をついた。


その横で、キヨミはキラキラした顔で黒塗り車の外の景色を眺めてた。
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