お子様的お坊ちゃま的理論。
「結城、今日もこっちから帰るの?」


キヨミが裏玄関を指差す。


「当たり前じゃん。あいつに捕まったら、本当いい迷惑だからね。」


「そんな事言わないで、普通に話してみれば?案外いいヤツかもよ?」



「絶対嫌!!あんなバカと話してると、脳みそ腐る!!」



「またそんな事言って。まぁ確かに変わってるけど、結城なら変えられそうじゃない?」


「キヨミまで、そんな事言う!!絶対無理だから。あのバカは、どんな名医にだって治せないくらいのバカなんだから。」



「ん~そう?」


「そうだって!!はっきり言って、あたしはあいつに関わりたくないの!!」


そう言って、裏玄関の扉を開けると、黒服の男が数人並んでた。



なんだコイツら?


男たちの横を通りすぎようとした時、黒服男の一人に話しかけられた。


「失礼ですが、有沢結城さんですか?」



「…は?」
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