☆生徒会長と幽霊☆
「おい、貴様、俺の性格の何が問題だっていうんだ」
脚を組み、眼鏡を押し上げてギロリと私を睨む。
すごっ!私の事、見えてないのに、こういう時に限って位置合ってるし………
恐るべき、良正君の勘!!
いや、霊感!?
『じ、じゃあ言わせてもらうけど、その冷たい態度!』
「ほう、それで?」
それでって………その一言が怖いぃぃっ!!
って、何で幽霊の私が怖がってんのよ!
『お、女の子にモテないんだからね!!』
「俺は構わないけどな」
『ええっ、そんなイケメンなのに!!』
構わないって………そういえば、この前も生殖本能がどうとか言ってたっけ。
「イケメンだかなんだか知らんが、幽霊に心配されてもな…」
『友達いなくて寂しい良正君の話し相手になってるんじゃん!ぞんざいに扱ってると、祟っちゃうからね!』
まぁ、そんな力は私にはないけども。
「祟ってみろ、すぐにでも除霊してやる」
ひえぇっ!!!
こ、怖いよ、お母さぁぁんっ!!
『はい、スミマセンでした!』
「フンッ」
そんな、勝ち誇った顔で笑われても。
あぁ、なんで良正君に取り憑いたりなんかしたんだろ。