☆生徒会長と幽霊☆
「お疲れ様でした!」
「生徒会長、お先に失礼します!」
「あぁ、お疲れ」
午後6時。
ついに生徒会室には良正君だけになった。
『良正君、働き者なんだね』
「別に、普通だろ」
そうかなぁ~…良正君が特別責任感が強いからじゃないかな。普通に私だったら、こんな一生懸命に出来ないよ。
うん、すごい!!
『良正君みたいな生徒会長なら、安心して学校生活を送れるよ!だから、皆尊敬してるんだね』
こういう真剣な所とか、努力してる所、一生懸命な所は、良正君の良いところだと思う。
「尊敬?違うな、ただ生徒会長である俺に逆らえないだけだ」
『そんな事ないよ、もし、そうだったとしたら、今頃良正君は生徒会長じゃなくなってると思うし』
皆から望まれて、この人なら大丈夫って選ばれて決まるものだもん。
恐怖での支配なんて、すぐに崩れ落ちる。
『良正君が学校を良くしようって思うから、その気持ちが伝わって皆、良正君についてきてるんだよ、きっと』
「お気楽な奴だな」
『そうかなぁ?ま、マイナス思考よりはいいじゃん?』
どうせなら、良いほうに考えた方が得だと思うけどな。