☆生徒会長と幽霊☆
『そんな事言って、良正君音痴なんじゃないの?ガリ勉は大抵運動、音楽系はからっきしって道理だし!』
「ほう、そんな道理誰が決めた?俺は完璧だ、そこで聞いてろ」
あ、れ??
良正君、なんかやる気!?
あの、変なスイッチ入っちゃった!?
良正君は立ち上がりマイクを握りしめる。
そして……
始めてカラオケに来たとは思えない勢いでデンモク(曲を予約する器械)を使い、まさかの演歌を予約する。
「桜~舞い上がり~」
すごく……上手い!!!
えぇっ!?こぶしまで聞かせてるってどういう事!?
それにしても………
『ぶっ……あははっ!!』
「温かさに~……っておい!何故、笑ってる…」
期待を裏切らない感じ!!
ガリ勉にして、演歌!確かに、Jポップってイメージないよね。
『演歌上手すぎ!でも、渋すぎるって!若いんだから、もっと最近の歌手の歌とか、練習しといた方がいいよ!彼女と行く時に引かれちゃうよ!』
「年上の俺に若いとか言うな。それに、彼女なんて興味無い」
もー、なんというか良正君って………
イケメンなのに、おじさん……なんて、本人には絶対に言えないわ!!