☆生徒会長と幽霊☆
『良正君、私が歌うから、それ全部覚えて帰る事!いい!?』
「はぁ?第一、お前カラオケ出来るのか?」
『馬鹿にしないで!カラオケくらい…』
「幽霊が出来るのかって意味だ」
あ…………。
カラオケ、というか、マイクが使えるのかな?
まぁ、いいか!
マイクが使えなくても、歌えるもんね!!
私がデンモクに触れようとするが、すり抜けて全く反応しない。
くそうっ!こんな所で幽霊の体に障害があったとは!!
カラオケのデンモクに触れないなんて、一大事だ!!
『良正君!デンモクが触れないよー!!』
「煩い!デンモク?このリモコンの事か。というか、お前今これに触ろうとしてるのか?」
良正君はマジマジとデンモクを見つめる。
何?良正君、デンモクなんか見つめて………
『良正君?どうかした?』
「いや……幽霊って体があるのか」
良正君はキョロキョロと周りを見渡す。
良正君、まさか………私の事探してる??
そんな、まさかね…
『あるよ!足は途中から無いけどね?』
「気持ち悪いな」
『こらぁ!!気持ち悪いって言うなぁ!!』
酷い!!幽霊扱いが酷いよ!!
人権の侵害よ!!