☆生徒会長と幽霊☆
ーヒュオオオオオオオオッッ、ドンッ!!
『んん!?』
体が何かと衝突し、目を覚ます。
そこは、知らない誰かの家の一室だった。
そして…………
「はぁ、こんな低レベルの模擬試験、解く価値もないな」
そこには、眼鏡をかけた黒髪の男の子がいた。制服を着ている所を見ると、高校生かな?
切れ長の瞳が参考書に向けられている。
………おわ、スッゴい綺麗な人!!
というか、この声さっきの………?
『こんな超イケメンだったとは!!』
「なっ!!?」
私が叫ぶと、何故か男の子は立ち上がり、キョロキョロと周りを見だした。
『え、何?どうしたの??』
何で、急に立ち上がった!?
あ、でも立ち上がると身長結構あるんだなぁ…
『うーん…。ざっと、180㎝くらい??』
「180が何だ!?誰だ、不法侵入だぞ!!」
…………え。
今、この人180がどうのって言った??
『嘘、私の声が聞こえるの!!?』
私、今幽霊なはずじゃっ!!?
え、まさか生きてたとか!!?そうだったら嬉し……
自分の体を見下ろす。
いや、透けてるわ!!
全然、生きてないわい!!
「早く出てこい。今なら警察は呼ばない、速やかに姿を現せ」
目の前のイケメン君は、何故か定規と参考書を手に尋問を始める。
『え、まさか…嘘。あのぉ~つかぬことをお聞きしますが、私の声が聞こえます?』
「はぁ?聞こえてるから返事をしているんだろ、頭を使え、馬鹿者」
ブッチーン。
ちょ、その言い草なんなの!!?
性格悪っ!!