☆生徒会長と幽霊☆
『今日のスーツ着て来ようとした事を話して!』
「………お前、散々馬鹿にしたのにか?」
ジト目をする良正君に私は笑う。
だって、あんな面白い事ないし、そんなどこか抜けてる良正君もいるんだって知ってもらえたら、もっと良正君を身近に感じてもらえるはずだもん。
『良正君はもっと、自分の事を知ってもらおうよ。きっと、色んな良正君を知ったら、皆も良正君を大好きになるよ!』
私も………私も、良正君を………
って!!それは無い無い!!
「…………俺は、今日の日をなんとしても成功させたくて、だな」
少し考え込んでから、良正君はポツリと話始める。
それを皆不思議そうに見つめた。
「気合いを入れすぎて、気づいたらスーツを着ていた」
「「「「「…………………………………」」」」」
皆がポカーンと良正君を見つめたまま固まる。
その視線に良正君は顔を赤くしながら耐えていた。