☆生徒会長と幽霊☆
episode 2.孤高の王様
AM.07:30、私はというと、良正君と学校へ向かっていた。電車は使わず、徒歩15分の位置にあるらしい。
『制服、ブレザーなんだ!私はセーラーだったから憧れるなぁー』
「おい、話しかけるな。返事する度に俺が不審者になるだろ」
あ………
確かに、良正君は聞こえてくるものを無視出来ないようで、さっきから一人でブツブツ言っている不審な高校生になっている。
『でよ、一人で登校なんて、話し相手でもいなきゃ寂しいじゃん?』
「そんな事は無い。これが普通だろ」
ええ、良正君の普通って寂しいよ!
普通、友達と登下校、楽しいじゃん!一人の方が寂しいよ!
『それにしても、良正君、早起きしすぎじゃない??』
15分の位置にある高校なのに、今から向かったら到着は8時前だよ!?
「5時起きのどこが早起きだ。起きてから1時間くらいしないと、目が覚めないだろ」
あぁ、確かに良正君、朝約1時間は、ぼけーっとしてたっけ。あの良正君は可愛いかったなぁ。
イケメンのしかもいっつもきちんとしてる人が見せる無防備な姿、good☆だよね!
『あ、でも私なんか家出る30分前に起きるよ?』
「何!?考えられんな、仮に、目覚めの良い人間だったとして…」
また「仮に」だ。好きだよなぁ、口癖??