宇宙人だと言ってくれ!!
序 クライマックス
「先輩」
『宇宙・不思議研究部』の部室である図書室で、神田笑海が部長である五十嵐蓮を見つめる。
蓮は特に顔も上げずに、
「あ?」
と生返事をした。
「先輩、ちょっとだけで良いのでこっち向いてくれませんか?」
いつになく真剣な後輩の声に、蓮は仕方なく顔を上げた。
目前に座る笑海は、いつものように笑顔ではなく。
まるで世界が終わったかのような顔をしていた。
「おいおいどーした。まるでサルモネラ菌だぞ」
いつもならこんな意味も分からない言葉に噴き出し突っ込んでくる後輩のはずが、今ばかりは違った。
「先輩……私、先輩のことが好きみたいなんです」
「……お前本当に人間?」
あまりのことに蓮は無表情でそう返した。
それはこの2人の恋のプロローグであり、2人にとってはクライマックスであった──。
『宇宙・不思議研究部』の部室である図書室で、神田笑海が部長である五十嵐蓮を見つめる。
蓮は特に顔も上げずに、
「あ?」
と生返事をした。
「先輩、ちょっとだけで良いのでこっち向いてくれませんか?」
いつになく真剣な後輩の声に、蓮は仕方なく顔を上げた。
目前に座る笑海は、いつものように笑顔ではなく。
まるで世界が終わったかのような顔をしていた。
「おいおいどーした。まるでサルモネラ菌だぞ」
いつもならこんな意味も分からない言葉に噴き出し突っ込んでくる後輩のはずが、今ばかりは違った。
「先輩……私、先輩のことが好きみたいなんです」
「……お前本当に人間?」
あまりのことに蓮は無表情でそう返した。
それはこの2人の恋のプロローグであり、2人にとってはクライマックスであった──。