黒田さんと山海くん

「うん。だから行ってなかった。そしたらいつの間にかこうなってて・・・」


「そっか~。でも、涼聖くん髪切ったらモテると思うよ?」


「え?」


「さっき顔見て、イケメンだったし。」


「そうかな?・・・美麗さん。髪切ったら、好きな人が意識してくれると思う?」


「うん!っていうか、涼聖くんって好きな人いたんだね!誰?」


「秘密。」


「えー!協力するから教えて!」


「じゃあヒントだけ。やさしくて、身長は平均くらいで、メガネかけてる。あと、部活は文科系の方に入ってる。」


・・・誰だか見当つかない。


「もう少しヒント!」


「これ以上言ったら分かっちゃうから、ダメ」


「え~!」


「今度教えるから。だから協力して?」


「うん!あ、早く本戻そう」


すっかり忘れていた、委員会の仕事に戻る。


涼聖くんの恋、応援しよう。


キーンコーンカーンコーン


終わった時にちょうどチャイムがなった。



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