黒田さんと山海くん

「そりゃあそうでしょ。学校来たら誰か分からないイケメンがいるんだよ?しかも涼聖くんだったし。」


私も、涼聖くんの顔を知ってたけどおどろいたし。


「アピールがんばってね!」


涼聖くんは顔を赤くしながら、「ありがと。」と言った。


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴ってみんな慌てて席に着く。


「出席とるぞ~。・・・おまえだれだ?」


先生も涼聖くんを見ておどろいてた。


「水国涼聖です」


「水国か。ずいぶんと変わったんだな」

__________
_______
____


数学の授業が終わって次の歴史の準備をしてた時、歴史の教科書が無いことに気づいた。


涼聖くんに見せてもらおう。


そう思って涼聖くんの方を見るとまた女子に囲まれていた。


チャイム鳴ってからにしよう。


キーンコーンカーンコーン


チャイムがなったから話しかけた。


「涼聖くん!教科書見せて」


「はい。分かりました。」


涼聖くんの返事を聞いて、机をくっつける。


・・・あ、そういえばアピールできたのかな?


「涼聖くん。好きな人にアピールできた?」


「んーまあまあかな。」


「そっか。がんばってね!」


「はい。」


< 12 / 76 >

この作品をシェア

pagetop