黒田さんと山海くん

そうだよね~。紗樹可愛いよね~。・・・って助けに行かなきゃ。


「行こうぜ!」


「キャァ!」


紗樹が腕を掴まれた。


私が、紗樹の腕を掴んでる手を離して、大学生と紗樹の間に入る。


「あの、嫌がってます。やめてください。」


「へぇ。君が友達?じゃあ君も俺達と遊びに行かない?」
 

相手は慣れているのか、離れて行かない。


「遊びに行こうよ。」


そう言って肩に手を置かれる。


・・・あれやっちゃうか。


肩に置かれた手の指を握って逆の方にまげる。


「痛っ!」


手を離すと、「てめぇなにするんだ!」と言われた。


あんたらがしつこいのがいけないんでしょうが!


「おい!もう行こうぜ」


「ああ。」


そう言って2人組は帰って行った。

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