黒田さんと山海くん
「皆ありがとう!」
「時間なかったから、これしかないの・・・ゴメン!」
「これで充分だよ!」
「そういってくれると嬉しい!あ、私も部室行くね!」
そういって紗樹は家庭室へダッシュして行った。
「そんな所につっ立ってないで、早く部室始めるぞ。」
と、部長に言われた。
あ、今日早く帰らなきゃいけないんだ。
「あの、部長。今日早く帰ってきてってお母さんから言われたんですけど・・・」
「そういうことなら、帰っていいぞ。」
─────────
──────
────
「ただいま~。」
「おかえりなさーい。美麗、上行ってきなさい。山海さんもうすぐ来るから。」
お母さんにそう言われる。
「はーい。」
・・・って直人来るの!?えー!?
──────────
───────
────
ピーンポーン
「はーい。」
ガチャッ
ドアを開けると、そこには直人と直人のお母さん、由紀恵(ユキエ)さんがいた。
「あ、美麗ちゃん!誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます。」
「由紀恵ー!」
私が返事をすると、お母さんがとんできた。