黒田さんと山海くん


他の人達が難しいお題だった見たいで、足が遅い私でも1位でゴール出来た。


「美麗凄いね!」


すでに1位が並ぶ所にいる、紗樹に言われた。


「私はすごくないよ。涼聖くんが偶然近くにいただけだよ。」


ちなみに涼聖くんは次の競技に出るから、もうここにはいない。


「いや~愛の力だね~。」


紗樹が意味不明な事を言った。


「紗樹なに言ってんの。」


「ごめんなさい。」

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「2年生の100m走を開始します。」


「あ、紗樹!これ涼聖くん出るんだよ!」


アナウンスを聞いて思い出す。


涼聖くん「頑張るから見ててください!」って言ってたなぁ~。


「美麗興奮し過ぎ。」


「そうかな?」


「うん。これも愛の力かな。」


「ん?何か言った?」


紗樹がまた意味不明な事を言った。


「いえ。何も言ってないです。それより水国くん見なくていいの?」


「あ、そうだった。」


次の列が、涼聖くんがいる列。


「いちについてよーい」


バンッ!


涼聖くん達がスタートした。

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