黒田さんと山海くん

「涼聖くん!がーんーばーれー!」


私がそう言うと、涼聖くんがこっち向いて、ピースした。


「「キャー」」


周りの女子が叫ぶ。


・・・何でそんな声が出るの。

 
「あ、涼聖くん一位だ!!」


涼聖くんは、最後に一人抜かして一位になった。


「水国くんって足速かったんだ・・・しかも、美麗が応援した時、さらに速くなった。これも愛の力・・・」


紗樹がまた意味不明な事を言った。


「紗樹!涼聖くん迎えに行こう!」


紗樹の発言をスルーして、涼聖くんを迎えに行く。


涼聖くんの列は最後から2番目だから、今から行くと丁度いいくらい。


「はーい」


紗樹もついてくる。


「涼聖くん!」


「あ、美麗さん!」


「涼聖くん1位おめでとう~!凄いね!」 


私は、ビリ確定なんだよね・・・

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