黒田さんと山海くん

「そんなこと無いですよ~。」


涼聖くんが照れながら笑う。


か、可愛い!!


前髪をきって表情が分かるようになってから、度々そう思うようになった。


涼聖くんは赤面症みたいで、照れるとすぐに顔が赤くなる。


・・・涼聖くんは知らないみたいだけど。


「十分凄いよ!!」


「あ、美麗!係の仕事あるから行くね!」


「うん!」


紗樹がそう言って歩いていく。


「美麗さん。よかったら、僕とこれから体育祭を一緒に見ませんか?」


「もちろん!」

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「只今からお昼休みです。」


アナウンスがながれる。


「紗樹!お昼ご飯一緒に食べれる?」


「うん!食べれるよ。」


やった!


「美麗さん、僕も一緒に食べて良いですか?」


涼聖くんがそう言った。


「私はいいけど・・・」


そう言って紗樹の方を見る。


「私もOKだよ。」


「ありがとうございます!」

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