黒田さんと山海くん

「じゃあ、中庭で食べよう!」


「そうだね。」


「そうですね。」


紗樹の提案で、中庭でお昼ご飯を食べる事にした。


「あ、そういえば涼聖くん!好きな人にアピールできた?」


紗樹に聞かれないように涼聖くんに近づいて聞く。


「仲は良くなったと思うけど、異性として見られてない気がします。」


「んーじゃあ、カッコいい所を見せるとか!」


「カッコいい所・・・やってみます!」


「頑張ってね~!」


私が涼聖くんに返事をすると、突然腕を引っ張られた。


「うぉっ!」


え!!っと思って振り向くと、直人がいた。


犯人は直人らしい。


って私、『うぉっ!』って言ったよ。女子力のかけらも無いよ。


「直人!何してるの!?」


私がそう言うと直人が涼聖くんに、「こいつ借りるな。」と言って、私を引っ張ってく。


・・・えー!!何で直人って変な事ばっかりするの。

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