黒田さんと山海くん

「紗樹と涼聖くんは先行ってて~!」


紗樹達に叫んで伝える。


一方、直人はどっかに私を連れて行く。


「直人?どこ行ってんの?」


「人がいない所。」


・・・え?そんな所で何するの?


この状況は普通の女子なら告白って思うけど、私は喧嘩でもするのか?って思う。


直人は校舎に向かってるみたい。
そして直人が止まった。


ここは、校舎の中。


・・・こんな所で何するんだろ?


「なぁ美麗。」


まさかまた酔ってるとか!?


「おーい美麗聞いてるか?」


「は、はい!」


「なぁ。俺のチームがリレーで勝った
ら、昔みたいに仲良くして。」


・・・え、嫌だ。だって周りの女子うるさいじゃん。


あ、でもこうしたら良いじゃん。


「え、やだ。でも、直人がリレーの優秀選手賞に選ばれたら、昔みたいに仲良くする。」


リレーの優秀選手賞だったら、3年も参加するから難しいはず!


「わかった。じゃあ、ちゃんと見てろよ。」


そう言って直人は帰って行った。


な、なんだったんだ。
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