黒田さんと山海くん

《美麗side》

お昼ご飯も終わって、もうすぐリレーです!


なんか中庭に行った時、涼聖くんの顔が赤かったけど・・・気にしない。


「じゃあ私行ってくるね~!」


そう言って紗樹が走ってく。


「行ってらっしゃいー」


さぁどこで見よう?


ちなみに涼聖くんはお昼が終わったあと、女子達に囲まれていて、見失った。


ここでいいかな?


丁度すいている所を見つけて、そこで見ることにした。


あ、紗樹いた。


「紗ー樹!頑張って!」


「うん!」 


「あ、美麗ー!約束覚えてるよな?俺頑張るからなー!」

 
・・・げ、直人叫ばないで!直人のファン達に質問ぜめにされる!それにほら、みんなからの視線が痛いー!


・・・よし。無視しよう。


直人の事は無視する事にしたら、


「位置についてよーい」


バンッ!


リレーがスタートした。


私達のクラスは・・・3位!


3年のクラスもいるのに凄い。


バトンが次の番の紗樹に渡った。


ちなみにこのリレーは、男女2人ずつのチーム戦。


「紗樹ー!がんばって~!」


・・・あ、紗樹1人抜いた!凄い!


バトンタッチはもうすぐ。頑張れ・・・って思った瞬間、紗樹が足を引っかけられて転んだ。


今の絶対わざとだ!紗樹大丈夫かな?


でも、紗樹はすぐに立ち上がってバトンを芦原くんに渡した。


あ、紗樹の膝から血が・・・紗樹怪我してる!

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