黒田さんと山海くん
紗樹が転んだ影響で、私達のチームは、5
位に順位を落としてた。
・・・その順位は変わらず、直人にバトンが渡った。
「直人頑張れ!!」
気づいたら叫んでた。
そしてその言葉を待ってたみたいに、直人が加速していった。
・・・凄い。もう2人抜かしてる。
どんどん速くなって、ついに2位になった。
「直人頑張れ~!」
これは応援しなきゃ!と思って叫んだ。
もうすぐゴール。
あと少し。直人と1位だったチームの人の間はもう無い。
「直人勝て~!」
直人がゴールした。
直人の方が少し前に出てた。
「只今リレー、2ーBのチームが優勝です。」
「「ヨッシャー!!」」
うわっうるさっ!
あ、紗樹の所行こう!
そう思って本部テントの所に行く。
「あ、美麗!」
「紗樹怪我大丈夫?」
「うん。かすり傷だよ。それより、美麗の旦那凄いね~」
・・・はぃ!?誰それ!?
「誰それ。」
「山海くんの事だよ?」
あの、紗樹さんそんな真顔で言わないで。
「何言ってんの。」
「でも、普通に山海くん凄かったね。これだったら、クラスの優勝だけじゃなくて、優秀選手賞もとれそうだね。」
あ、そういえば私直人が優秀選手賞とったら、昔みたいに直人と仲良くするんだった。すっかり忘れてた。
「あ、そういえば昼休みの時、山海くんから何て言われたの?」
「直人が優秀選手賞をとったら、昔みたいに仲良くするって言う約束した。」