黒田さんと山海くん


紗樹が転んだ影響で、私達のチームは、5
位に順位を落としてた。


・・・その順位は変わらず、直人にバトンが渡った。


「直人頑張れ!!」



気づいたら叫んでた。


そしてその言葉を待ってたみたいに、直人が加速していった。


・・・凄い。もう2人抜かしてる。


どんどん速くなって、ついに2位になった。


「直人頑張れ~!」


これは応援しなきゃ!と思って叫んだ。


もうすぐゴール。


あと少し。直人と1位だったチームの人の間はもう無い。


「直人勝て~!」


直人がゴールした。


直人の方が少し前に出てた。


「只今リレー、2ーBのチームが優勝です。」


「「ヨッシャー!!」」


うわっうるさっ!


あ、紗樹の所行こう!


そう思って本部テントの所に行く。


「あ、美麗!」


「紗樹怪我大丈夫?」


「うん。かすり傷だよ。それより、美麗の旦那凄いね~」


・・・はぃ!?誰それ!?


「誰それ。」


「山海くんの事だよ?」


あの、紗樹さんそんな真顔で言わないで。 


「何言ってんの。」


「でも、普通に山海くん凄かったね。これだったら、クラスの優勝だけじゃなくて、優秀選手賞もとれそうだね。」


あ、そういえば私直人が優秀選手賞とったら、昔みたいに直人と仲良くするんだった。すっかり忘れてた。


「あ、そういえば昼休みの時、山海くんから何て言われたの?」


「直人が優秀選手賞をとったら、昔みたいに仲良くするって言う約束した。」

< 40 / 76 >

この作品をシェア

pagetop