黒田さんと山海くん
いつもと違う日常
翌日。
「あ、紗樹おはよー。」
「美麗おはよー!」
ん?なんか紗樹がいつもよりテンション高い気がする。
「紗樹なんかあった?テンション高い気がするけど・・・」
「ん?特に何もないよ。あ、昨日好きなドラマ見たからかも。」
なんだぁ。てっきり、好きな人ができたのかと思った。
あ、そうだ。
「紗樹って気になる人とかいる?」
「いないよ。」
芦原くんチャンスはあるよ!
芦原くんが紗樹を好きかも分からないのに勝手に私が芦原くんを心の中で応援してると、廊下が騒がしくなった。
な、直人だ~。
涼聖くんはもうきてるから、直人だと分かる。
女子の固まりと一緒に、直人が教室に入ってきた。
「山海くんきたね。そういえば美麗って昔どれぐらい山海くんと仲良かったの?」
どれぐらいって言われてもなぁ~
「んーと、家が近いから週3ぐらいのペースで一緒に帰ってたのと、休み時間の時、よく話してたくらいかな。」
「え~!そんなに仲良かったの!?想像出来ない」
まぁ、今と比べたら凄い違いだもんね。
キーンコーンカーンコーン
「お前らさっさと座れ~。」
先生がそう言いながら教室に入ってくる。
「えー。今から席替えするぞー。」
ヤッタ!でも、紗樹と離れるのやだなぁ
「今回はくじ引きで決めるから、男子から取りに来い。」
先生がそういうと、男子達が黒板に集まる。