時色

-仮入部開始から2週間ほど-


決まらない!本当に何もなかったんだ私!ヤバイなこりゃ!
涼風は写真部決定してもう写真部に入ったし…。さて、どうするか…。
とりあえず歩こう。


ヒューン…ドッ!
「グハッ!」
何て女子力の無い叫び!!

ん?野球ボール、そういえば野球部が練習してる近くだな…。

「すいませーん!」

人影が近づいてくる

「ごめん!大丈夫だった?って頭から血が出てるぅぅ!!保健室行こう!
大丈夫?立てる?」

「だっ大丈夫で…す……よ…。」
ドサッ。

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目を開けると、室内みたいどうやら保健室に連れてってくれたみたい。ってあれ?どうしよう…体重がやばい!
でも、もう遅いか…。

「あ、気がついた!本当にごめんね!大丈夫だった?」

「はい…。大丈夫ですよ!ほら!もう血が止まってます!」

「良かった…。君、1年生だよね?名前教えてくれない?ほんと、申し訳ない…。」

「あっ…高瀬朱里です!えっと、先輩は?」

「俺は、風見俊。3年生、野球部部長!ってこんな時なんだけど、野球部興味ない?」

「興味ないです。」

「わぁ…。即答とは、悲しいなぁ…。いや、打ったり投げたりじゃなくて、サポートする方は?つまりマネージャー。今、1人しかいなくてしかも3年生。今年、入ってくれないと後が困るんだ…。
もし、高瀬が良ければ…。」


入りたい部活なんてない…。だから、強制的なのは嫌いだ。
でも、困ってる人が目の前にいるし…。
それに、マネージャー…高校生っぽいかも!

「えっえと!はい!お願いします!」

風見先輩との出会いです。
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